2018年より、スタートした災害時トイレ問題解決のためのプロジェクト、「絆プロジェクト-モビレットをすべての都市へ」の取り組みが、色々な立場の方々のご助力のおかげで、今年で4年目を迎えることとなりました。この度、発起人でありプロジェクトオーナーであった元浦安市長松崎秀樹がアドバイザーとなり、プロジェクトオーナーを私、美濃部淳が新たに務めることとなり、ここに、簡単ながらご挨拶を申し上げます。
絆プロジェクトを立ち上げた当初は、災害に対する知識も薄く、色々な面で経験者から直接お話を聞くことから、自分のミッションを務めてきました。そんなおり、2019年の台風19号の被災者に期せずしてなりました。停電によりトイレが使用できなくなるだけでなく、マンション1Fの一階の床上浸水、そして家族で避難所に向かう際に、道路の浸水で、引き返し、一晩を過ごすという体験をしました。勿論、リスクのある地区に住んでいることは自覚していましたが、データによればそれは10,000年に一回という認識でした。「災害いつ起こるかわからない」まさに、その言葉を身にしみて感じた数日でした。私達家族に命の危険が直接的にあったわけでなく、もっと恐ろしい災害リスク(地震、津波、火山噴火など)に日本人は日々晒されている現状の中、同じマンションの住人や、消防の方々、避難所のボランティアの方々に助けられ、今は現状を復帰することが叶いました。この体験において、人々の助け合い「公、共、自」つまり「絆」なくして、災害は乗り越えられないということを改めて知りました。「絆プロジェクト」はモビレットの基本型を協力企業やスポンサーのヘルプでようやく完成することができました。これからは、普及という新しいミッションに挑戦していきます。必ずや大志を実現すべく、全力を尽くすことをここに宣言いたします。
今後とも、皆様のご助力を何卒賜りたく、ご挨拶とさせていただきます。
2022年1月1日
絆プロジェクトオーナー
美濃部 淳